古い着物を寄付する方法や寄付できる着物について
「古くなった着物を寄付したいけど、どこに寄付をすればいいのか分からない」「着物が古くてボロボロだけど、それでも寄付して良いのか?」とお悩みの方は多いでしょう。
今回は古くなった着物を寄付する方法をご紹介します。
また、寄付以外の選択肢もありますので、併せて検討してみましょう。
本記事の内容を参考にして、自分にとって納得がいく処分方法を選んでください。
古くなった着物を寄付できるところはどこなのか
そもそも着物を寄付できる場所はどこなのか、どんなところかが分からないと安心して寄付できませんよね。
着物の寄付を受け付けている団体をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
着物の寄付を受付しているNPO法人へ依頼する
NPO法人の中には、寄付された着物をほぼ100%リユースしているところがあります。
国内外に多くの提携先を有し、寄付された着物のほとんどをリサイクルしています。
また、自宅まで引取便を手配してくれて、家にいながら着物を寄付できるNPO法人もあります。
着物の他にも古着・車いす・絵本・ベビーカー・ぬいぐるみ・食器などを引取可能品の対象としているNPO法人があります。
「着物以外にもまとめて処分したい」「着物を寄付によって社会貢献がしたい」と考えている方におすすめです。
世界各国へ物資支援の活動を行っているNGO団体へ寄付する
着物に限らず文房具・カバン類・スポーツ用品・化粧品・人形・など、様々な不用品を物資として世界各国に届ける活動をしているNGO団体が多いです。
もちろん着物類の中でも、帯・下駄・足袋・扇子などの小物も回収対象となり、シワや汚れなどがある傷んだ状態でもOKです。
集荷は沖縄や離島も含めて対応しており、日本全国から不用品を送れるNGO団体もあります。
利用者が集荷後に払った寄付金は日本赤十字社・国境なき医師団・交通遺児育英会などへ寄付金として送られるので、物資支援だけに留まらず幅広い活動に貢献できます。
途上国だけでなく日本国内での活動にも役立てられるので、着物を寄付するだけで日本を含めた各国の社会貢献度の高い活動に参加が可能です。
NGO団体に送った物や支払った寄付金は、すべて大切に利用されるので心置きなく寄付できますね。
リサイクル活動を積極的に行っている市民団体へ寄付する
市民によって設立された、古着・古布でつながれるネットワークもあります。
例えば2~3ヶ月に1度の定期ペースで様々な都市の回収拠点へ、着物を含む古着や古布の回収に出向いています。
主に消費者グループや生協などの市民団体が活動していますが、個人でも参加可能なところもあります。
近所に回収拠点がある場合は着物などを袋に入れて持ち寄り、遠方にお住まいの場合は直接回収工場に郵送すると着物を寄付できます。
着物・帯・和布・和装小物類を寄付した際は、少し汚れていたり破れていたりする程度ならリサイクルされます。
市民団体主催で定期的にフェアが開かれており、たくさんの着物・帯などが手頃な値段で多くの着物愛好者に引き取られます。
海外の着物愛好家にも好評であり、寄付された着物などは世界中で新しく活用されます。
フェアで集まった収益の一部を積み立てて、国内外の被災地支援に利用している市民団体もあります。
任意ボランティアでの活動なので送料は自己負担となりますが、それ以外に寄付金などのお金は発生しません。
リサイクル活動を行う市民団体は、なるべく出費を抑えつつ寄付したい人におすすめです。
大学に寄付をする
大学が運営する着物の寄付を受け付けている団体に譲る方法もあります。
たとえば、環境問題に取り組む一部の大学では「持続可能なキャンパス」を目指して、学生たちが課外活動を行っています。
学生たちは、和装文化を学んで環境に優しいライフスタイルを過ごす企画の一環で、着物を着用しています。
そのため、学生の活動に必要な着物を含む和装品(小物や履物)を、サイズや種類を問わず寄付を募っています。
自分にとってはいらない着物でも、和装文化を学ぶ学生たちに届くのであれば、処分することへの罪悪感が薄れるのではないでしょうか。